脱毛をしたいけど、何かトラブルに遭わないか不安に思う人もいるでしょう。実際にトラブルは全国で起きており、倒産トラブルが報道されることもあります。トラブルを防ぐ方法や、万が一遭ってしまった場合にどうすればよいのか、対処法を解説します。

脱毛サロンや脱毛クリニックでのトラブルとは

以前は脱毛のトラブルといえば、ヤケドなどの肌トラブルや痛みがあるというものがほとんどでした。最近では、脱毛機が進化したことや、サロンやクリニックで肌トラブルが起きた場合の対処法をきちんと確立しているところが多いため、トラブルに発展するケースは激減しています。痛みについても、契約前のカウンセリングで説明し、不安な場合には、どの程度の痛みなのかを試してから契約できるサロンやクリニックが増えてきています。脱毛クリニックでは痛みに耐えられずに、途中でやめてしまう人がいますが、トラブルに発展するケースは珍しいです。

最近多く見られる脱毛のトラブルは、どのようなものが多いのかを紹介します。

契約トラブル

契約トラブルで多いのは、高額なコースを契約させるものです。SNSなどのサイトに、半額キャンペーンや圧倒的な安い料金の広告を見てサロンやクリニックへ行くと、もう終了しているといわれます。成人年齢が下がったことも関係し、近年では契約に関するトラブルが増えてきています。

また、毎月一定金額を支払えば、脱毛し放題というものも危険です。脱毛は毛の周期に合わせて施術するため、月に何度も施術を受けることはありません。さまざまな業種でこのようなサブスクリプションが一般的となっているので、特に疑問に感じることなく、お得だと思って契約してしまいがちです。

料金トラブル

ローンを組む場合には、料金に関するトラブルにも注意しなければなりません。毎月の支払額ばかりに注目しがちですが、総額もきちんとチェックしましょう。支払回数が増えれば、毎月の返済額が少なくなります。しかし、支払わなければならない総額が増えます。このことを知らないと、後で総額が増えていることに気づいて、トラブルに発展することがあります。

倒産

脱毛を始めたいと思う人が、近年もっとも気になるのは、脱毛サロンやクリニックの倒産ではないでしょうか。通い続けるうちに倒産するケースもありますが、契約直後に倒産することもあるので注意が必要です。

硬毛化・増毛化

脱毛をすると毛が薄く、少なくなっていくことが一般的です。しかし、逆に毛が硬くなったり、増えてしまったりするトラブルが起きています。産毛が多い部位で起きやすいといわれていますが、はっきりとした原因は、まだ医学的にも解明されていません。

脱毛を続けるうちに改善されるケースが多いですが、改善されなければ、期待していた脱毛効果が得られないでしょう。

腫れ・赤み

脱毛の施術のあと、腫れや赤みが見られることがあります。肌の乾燥や、事前の飲酒などが原因となることもありますが、多いのは毛穴に針を刺すニードル脱毛です。金属針を使用するため、今まで金属アレルギーではなかった人でも、アレルギーを発症するケースがあります。ニードル脱毛はリスクがある反面、脱毛効果は高いです。針での脱毛をする場合は、施術に問題がないかアレルギーチェックなどで確認するようにしましょう。

色素沈着

施術部位にヒリヒリとした痛みを感じたり、腫れたりしたあとで、色素沈着が残ってしまうトラブルです。肌がこすれるなど、肌への負担が続くことで起こります。脱毛の効果が出ないからと、何度も同じ部分を施術することが原因と考えられています。

施術直後に日焼けをした場合も、色素沈着のリスクがあるので、十分に気をつけてください。

脱毛でトラブルを防ぐ方法

当然ですが、すべての脱毛サロンやクリニックが悪質なのではなく、一部です。どうすればトラブルに遭わずに済むか、防ぐ方法を知っておきましょう。

以前は脱毛といえば女性が対象でした。しかし、近年では急速に男性の脱毛が増えてきています。男性向けの脱毛が増えることで、トラブルも増加傾向にあります。トラブルを防ぐ方法は、女性だけでなく、男性もしっかりとチェックしておいてください。

広告すべてを鵜呑みにしない

トラブルを防ぐことで大切なことは、よい情報ばかりを鵜呑みにしないことです。今だけ半額や、全身脱毛が格安でできるなど、大きな値下げや安すぎる料金設定は実際にはおこなわれていないケースがあります。安価をもとめてカウンセリングに来た人に、結果的に高額なコースを契約させる目的です。

今すぐの契約に注意

契約を急がされる場合は、悪徳業者の可能性があります。カウンセリングのあと、すぐに契約をすることが問題なのではありません。自分が納得できる内容であれば、すぐの契約でも何も問題はありません。急かされることが問題なのです。

今この場で契約すれば割引になるなど、検討の余地を与えないといった雰囲気に気をつけてください。

医療機関を受診する

肌トラブルが起きた場合、まずは施術を受けたサロンやクリニックに相談してください。サロンの場合は病院を紹介してもらえたり、提携している病院がある場合もあります。クリニックの場合は医師や看護師がいるので、その場で診察してもらえるでしょう。

しかし、施術したクリニックや提携病院だと、大ごとにしたくないため、症状を過小評価することも起きています。診察してもらったからと安心するのではなく、少しでも疑問に感じることがあれば、別の病院で受診するのがおすすめです。正しく対処しなければ、色素沈着などあとに残ることも考えられます。

消費者生活センターへ相談する

契約や料金に関するトラブルで、サロンやクリニックに相談しても解決できない場合は、消費者生活センターに相談するとよいでしょう。

契約から８日以内であれば、多くの場合はクーリングオフが可能です。しかし、クーリングオフが適用されるかどうかわからない場合や、手続きをどうすればよいか困った場合など、早めの相談が大切です。

まとめ

せっかく脱毛をすると決めたら、トラブルに遭うことなく、安心して通いたいものです。どのようなトラブルが起こり得るのか、トラブルを防ぐ方法や対処法を知っておいてください。

料金システムが明確で、ムリな勧誘がなく、肌に負担が少ない脱毛機であることが、トラブルを避ける重要なポイントです。安心できるサロンやクリニックで、ツルツルのキレイなお肌をめざしましょう。

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