全国的に脱毛サロンが点在し、リーズナブルに施術を受けることも可能になってきました。

しかし、初めて脱毛サロンにて施術する人のなかには、「1回目からムダ毛が生えてこない」「1ヶ月くらいで完了する」といったイメージを持ってしまう方がいます。

カウンセリングの際に、初めて回数・ペースについて説明されて、「脱毛に1年かかるの？」と、驚くことになるかもしれません。

今回は、脱毛サロンにて施術を受けるペースについてわかり易く解説したいと思います。

ポイントになるのは施術を受ける方のスケジュールではなく、部位の「毛周期」に合わせたペースです。

ぜひ、最後まで読んで、脱毛の知識を身につけてください。

毛周期について

例えば、ワキやVIO場合には、生え変わりの周期は比較的長く、脚や腕のムダ毛は比較的短いといわれています。

カウンセリングでは、次回から通うペース（頻度）についてエステティシャンの方がある程度提案してくれます。

このペースは「毛周期」に合わせて決めることが一般的です。毛周期とは、体に生えるムダ毛が抜けてから生えてくるまでのサイクルのことです。

一般的に、成長期・退行期・休止期のサイクルによって生えたり、抜け落ちたりを繰り返しています。

成長期とは

ムダ毛の生え始めから細胞が増殖し、成長している期です。

この成長期のムダ毛は、黒い色素（メラニン）がもっとも濃いため、特殊な光が届きやすくなります。もっとも脱毛に適しているのが成長期です。

なお、美容脱毛サロンでの脱毛は、フラッシュ脱毛です。メラニン色素に反応し、黒いムダ毛にのみ熱を生じさせてダメージを負わせる仕組みです。

つまり、脱毛効果を発揮するためには、メラニンの濃さが必要であるため、もっとも成長しているタイミングでの照射が適しているといえます。毛乳頭まで熱が届くので脱毛効果が飛躍的に高まります。

退行期

ムダ毛の黒い色素（メラニン）が薄くなってきているため、脱毛に適しません。

簡単にいえば、ムダ毛が毛穴から抜け落ちる前なので、このタイミングで照射しても反応は鈍めです。

休止期

黒い色素（メラニン）が薄いだけでなく、ムダ毛の生産工場である毛乳頭とは切り離されています。

ムダ毛が完全に抜け落ち、毛穴もお休みモードです。そこにいくら高性能の光を照射しても反応しません。

ホームエステのように家庭用脱毛器で効果が出ないのは、脱毛器の性能ではなく、休止期であるのにわからないまま照射している可能性大です。

脱毛ペースは、成長期にあたるタイミングで行うことを覚えておきましょう。

そのため、知識をもつサロン側では間隔に添って、次のスケジュールを提案してくれます。予約の空きがあるから、というだけでスケジュールを組んでいないことを知っておきましょう。

脱毛部位によっても間隔は異なる

一般的な脱毛サロンでは、脱毛に通うペース（頻度）は、最初は1ヶ月に1度程度で、回数を重ねるようになると3ヶ月〜6ヶ月に1度程度でスケジュールが提案されます。

先に説明したとおり、脱毛のペース（頻度）は、毛周期にもっとも左右されています。

1〜3ヶ月は、成長期のムダ毛が生え変わるまでの目安になっていますが、これに関しては、部位によってそのサイクルの長さが多少異なるので、ペースは個人差があるのがホンネです。

ちなみに、髪の毛をはじめ、眉毛やまつ毛などの毛周期は短かめですが、ワキやVIOなどの部位は毛周期が長めです。

そのため、どの部位を脱毛するのかによって完了するまでにどうしても個人差があります。もちろん、部位のみならず、毛質・毛量・脱毛機との相性などにもよることを覚えておきましょう。

総合的に1年以上はかかる

順調にいけば、1〜2年程度で完了するといわれています。これは、あくまで「自己処理がほぼ必要なくなる状態」での目安です。

痛みに敏感であり、脱毛機の出力レベルを落として施術を受けると、脱毛完了までおよそ2〜3年かかるともいわれています。

一般的には、完了までには12〜18回ほどで、脱毛サロンでは8回・12回・18回プランをはじめ、ペースを気にせずに通える通い放題プランを提供しているところも。

どのみち、脱毛1回のみでは満足できる効果は期待できません。納得できるまでには時間がかかることを知っておきましょう。

早く終わらせたい場合には

サロン側で次回の予約を入れることが可能です。

もちろん、施術者の毛周期に合わせて予約を入れるのですが、忙しくて通う間隔が空いてしまうこともあるかもしれません。

脱毛をスタートさせてからは、毛周期に合わせて1〜3ヶ月のペースで通うのが一般的です。あまり間隔を開けると、再びムダ毛が濃くなってしまう可能性もあります。

しかし、毛周期の期間内で基本的には調整可能です。早く終わらせたいといっても、残念ながら、後退期や休止期にはアプローチできません。

ここで、脱毛方式についてご紹介しておきます。

美容脱毛サロンで扱っている脱毛方式は、主に、IPL方式・SHR方式・SSC方式なのですが、「SHR方式」ならば、毛周期に関係なくアプローチが可能です。

通うペースを早めたいなら、サロンにて導入する脱毛機について調べておくと良いでしょう。

注意点について

脱毛のペースを守っていれば、早くて1年程度で脱毛が完了しますが、注意点も覚えておきましょう。

サロンによって施術ができない肌状態もあります。そのひとつが、自己処理による肌トラブルです。

脱毛により自己処理の回数を減らせるのが魅力ですが、カミソリを使ったり、毛抜きを使ってむりやりムダ毛処理を行うと肌ダメージを与えてしまうこともあります。

そしてもっとも注意してほしいのが、「紫外線による日焼け」です。

先ほどから説明しているように、光脱毛は黒い色素（メラニン）に反応します。

日焼けしてしまうと、肌表面全体に光が反応してしまい、本来ならムダ毛にアプローチすべき部位だけでない皮膚表面にエネルギーが散らばります。

これではエネルギー照射の効率が悪くなりますし、なかには日焼けした肌では脱毛をお断りするサロンまであります。

施術後からは、日に焼けない日焼け対策をしっかり目に行いましょう。

おわりに

脱毛のペースは一人ひとり異なります。

目安は1〜3ヶ月です。注意点を踏まえて、サロン側とペース確認しながら、通うようにしましょう。

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