2025.11.14
ー脱毛と毛周期のキホンを押さえて効率よく通おうー
脱毛と毛周期の関係を知ろう
「何回も通っているのに、思ったほど毛が減らない」と感じることはありませんか。実はその原因の多くは、毛が生え変わるリズムである毛周期にあります。毛周期を知らないまま通うと、回数だけが増えてしまい、効果がいまいち分からないという状態になりやすいのです。
脱毛は、今見えている毛だけにアプローチしているわけではなく、肌の下で成長する準備をしている毛にも関係しています。どのタイミングで通うかを毛周期に合わせて考えることで、同じ回数でもぐっと効率よく脱毛を進めることができます。まずは毛周期の基本から、一緒に整理していきましょう。
毛周期とは?成長期・退行期・休止期のサイクル
毛周期とは、一本の毛が生えて抜け落ちるまでの一連の流れのことです。大きく分けると、毛がぐんぐん伸びている成長期、成長が止まり毛根が弱っていく退行期、いったん毛が抜けて次の毛を準備している休止期という三つの段階があります。
脱毛の光やレーザーがしっかり反応してくれるのは、このうち成長期の毛です。毛根がしっかりしていてメラニン色素も多いため、熱が伝わりやすく、効率的にダメージを与えることができます。反対に、退行期や休止期の毛は毛根の活動が弱く、ターゲットとしてはやや効果が出にくい状態です。
部位によって毛周期の長さは違う
毛周期は、体のどの部位かによって長さが変わります。例えば、ワキやVIOは成長期が比較的長く、太い毛が多いのが特徴です。一方、顔やうなじは産毛が多く、毛周期も短めで、細かく生え変わっていきます。腕や脚はその中間くらいで、ゆっくりと毛が入れ替わるイメージです。
同じサロンで同じマシンを使っていても、「ワキはどんどん減るのに、顔は変化が分かりにくい」と感じるのは、この毛周期と毛質の違いが影響しています。部位ごとの特徴を知っておくと、「ここは時間がかかっても普通なんだ」と前向きな気持ちで通いやすくなります。
毛周期が脱毛効果を左右する理由
毛周期のイメージがついてきたら、次は「なぜ脱毛とこんなに関係しているのか」を見ていきましょう。ポイントは、成長期の毛にどれだけピンポイントでアプローチできるかと、毛周期に合わせたペースで通えているかの二つです。
成長期の毛だけがメインターゲット
多くの脱毛機器は、黒い色素に反応して熱を発生させ、その熱を毛根に届けることでダメージを与えます。成長期の毛は太くて濃いため、この仕組みがとても働きやすい状態です。一方、退行期や休止期の毛は細くて色素も少ないことが多く、同じ出力で照射しても十分なダメージを与えにくくなります。
そのため、一度照射して「そのとき成長期だった毛」はしっかり抜けても、もともと休止期にいた毛が後から生えてきて、「また生えてきた」と感じてしまうことがあります。決して効いていないわけではなく、タイミングの違う毛が順番に顔を出しているだけ、と考えるとイメージしやすいです。
一度で終わらないからこそ回数が必要
同じ部位に何回も通うのは、毛周期の違う毛を少しずつ処理していくためです。一回の施術で、その部位の成長期の毛すべてをカバーできるわけではありません。数回に分けて照射することで、その時々で成長期に入っている毛を順番に減らしていくイメージです。
ここで大切なのが、通う間隔です。短すぎても、まだ多くの毛が休止期のままで、効率よくターゲットにできません。逆に、期間を空けすぎると、新しく成長してきた毛が増え過ぎて、またスタート地点に近い状態に戻ってしまうこともあります。サロンやクリニックから提案されるペースには、こうした毛周期の考え方が反映されているのです。
部位別の目安ペースと毛周期の付き合い方
では、実際にはどれくらいの周期で通うのが一般的なのでしょうか。ここでは、よく選ばれる部位を例に、毛周期を意識した通い方のイメージを紹介します。あくまで目安なので、自分の毛質や生活スタイルと合わせて考えてみてください。
ワキ・VIOは一カ月半〜二カ月おきが目安
ワキやVIOは毛が濃く成長期も長めなため、脱毛の効果を実感しやすい部位です。一般的には、一カ月半から二カ月おきのペースで通うケースが多く、回数を重ねるごとに自己処理の頻度が減っていくのを感じやすいでしょう。最初の数回で一気に量が減り、その後は残った毛を整えていくイメージです。
ただし、もともとの毛量が多い人や、ツルツルの状態まで目指したい人は、回数が多めに必要になることもあります。「どのくらいまで減らしたいのか」というゴールをカウンセリングで伝えておくと、毛周期を踏まえた計画を立ててもらいやすくなります。
腕・脚は二〜三カ月おきでじっくり
腕や脚は、日常的に見られやすい部位だからこそ、じっくり計画を立てたいところです。毛周期はやや長めになることも多く、二〜三カ月おきのペースを勧めるサロンもあります。最初の数回は「なんとなく減ったかな」くらいの変化でも、回数を重ねるうちに一本一本が細くなり、全体の印象がぐっと変わってきます。
夏までに集中的に進めたい場合は、逆算して春先やそれ以前からスタートしておくのがおすすめです。毛周期を意識して早めに動き出せば、無理なく目標の時期に合わせやすくなります。
顔まわりはサイクルが短いのでこまめに
顔やうなじ、フェイスラインなどは、産毛が多くサイクルも短めです。その分、こまめなケアが効果的で、三〜四週間おきのペースを提案されることもあります。メイクのノリやくすみ感など、肌の印象に直結しやすい部位なので、少しずつ変化が出てくると気分も上がります。
ただし、産毛は濃い毛に比べて光が反応しにくいという側面もあります。毛周期に合わせて焦らず通い続けることで、全体としてトーンアップしていくイメージを持っておくと良いでしょう。
毛周期を味方につけて脱毛を成功させよう
ここまで見てきたように、脱毛と毛周期はとても深い関係があります。「何回通えば終わりますか」というシンプルな答えが出しにくいのは、人それぞれ毛周期の長さや毛質が違うからです。だからこそ、自分の状態に合わせてペースや回数を調整してくれるサロン・クリニックを選ぶことが大切になります。
カウンセリングでは、毛周期の説明をしてくれるか、部位ごとの目安回数や通う間隔を具体的に教えてくれるかをチェックしてみてください。また、予約の取りやすさや、ペースが崩れてしまったときの相談のしやすさも、毛周期に沿った通い方を続けるうえで重要なポイントです。
毛周期の仕組みを知っていれば、「まだ生えてくる毛があるのは当たり前」「今は次の成長期の毛にアプローチしている途中なんだ」と前向きに捉えやすくなります。焦らずコツコツ通い続けることで、気づいたころには自己処理の負担がぐっと軽くなり、肌トラブルも減っているはずです。脱毛と毛周期の関係を味方につけて、自分らしいペースで理想のツルすべ肌を目指していきましょう。
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